ラーメンから学ぶことは多い。
昨日食べたラーメンはあっさりした鶏だしの醤油ラーメン。麺は細麺。控えめな焦がしネギが浮いていた。
食べてみると、なるほどうまい。スープがあっさりしてるから、麺の味もチャーシューの味もよくわかる。時折香る、焦がしネギのフレーバーも上品だ。
だが…
残念ながらリピートはないだろう。
洗練されているし、食べやすいが、それだけなのである。
逆に麺は極太、味はガッツリ濃いめで、食後向こう1年は食べたくないと思わされる店の方が、また行ってみたくなることが多い。
いわゆる「クセになる」というやつである。
あっさり、塩顔、都会的、洗練、目の付け所がシャープでしょ、などといった言葉が巷に溢れているが、実際はどうだ?
二郎、大勝軒、天下一品…みんなコッテリしてるじゃないか!
…ところで、私が最近好きな俳優は高嶋政伸だ。
見よ、このコッテリした顔を!
最近の高嶋政伸の演技は以前に増してやり過ぎ感がすごい。もう存在が脚本自体を食ってる。
でも、それがクセになる。
次にブルース界の大ダブルニンニク野菜油辛めこと、アルバート・コリンズ!
この表情、ギターの位置、突き出した腹にバックルのデカさ、全てが濃い!プレイもトーンももちろん濃い!
で、それがクセになる。
結局、個性の話と言ったらそれまでだが、問題はそれを未来永劫、末代までわからせてやる!というコッテリさなのだ。
どんなに手の込んだものでも、どんなに洗練されたものでも、それが素人にわからないんじゃただの自己満足と言われるのがオチだ。
例えダサくても、しつこく、執拗に、コッテリとやらなきゃ伝わらない。
ですから
焦がしネギは
もうちょっと入れてください!