It's All Too Much

ヒロヒサカトーの日記

俺が音楽をやる理由と、現実的な話

井乃頭蓄音団はインディーズバンドである。

“インディーズ”とは“Independent”のことであり、「独立した」とか、「自主の」といった意味だ。

だから、井乃頭蓄音団のCDは自分たちのお金でレコーディングして、「いのかしらレコード」という自主レーベルから発売、流通はウルトラ・ヴァイヴという会社を通し、全国のCD屋(amazonとかも)、さらにはファンのみんなの手元に届くという仕組みになっている。

CDを見てもらうと、小さく「INORC-●●●(数字)」と品番が書かれていて、これは「いのかしらレコード」の略だ。

来週、3rdアルバム『グッバイ東京』が全国発売されるが、これは「INORC-005」。1st『素直な自分』から数えて5枚目のCDということである。

 

この「いのかしらレコ―ド」、港区にオフィスを構え、社員証をぶらさげた1000人もの社員が朝の通勤ラッシュの中出社してくるような大企業を想像している人には申し訳ないが、なんのことはない、マネージャーとバンドメンバーが運営している極小組織だ。

法人でもないし、まぁゲリラ組織みたいなもんだ

 

つまり、俺は井乃頭蓄音団のギタリストであると同時に、いのかしらレコードの一員でもあるわけで、今日は後者として書く。

 

さて、前置きが長くなったが、いのかしらレコードの人間として、俺は時に数字と向き合わなくてはならない時がある。

 

俺は算数が大嫌いだ!小学生の時は四谷●塚の全国模試で何回もビリとった!

 

そんな俺に、数字は容赦なく現実をつきつけてくる。

直近で俺を悩ませているのが、「イニシャル数」である。

「イニシャル」とは初回出荷枚数のことで、来週発売の『グッバイ東京』が●●のお店に何枚出荷されるよ、という数字のことだ。

 

「あぁ、●●店はまたこんなに注文してくれて…だいちゅき♡」

ということもあれば、

「▲▲店、今回は0枚か…ほんとなんかすみません…」

ということもある。

 

※ちなみに井乃頭蓄音団のギタリストとしては、

「あ?この最高のCDを入荷しないなんて耳腐ってんじゃねえのか?ヴォケが!!!!」

と思っているので安心してください。

 

いや、別にいいんですよ。1000枚入荷してくれたのに2枚しか売れなかったらお店の方も大変ですからね。注文が減った部分は、前作の売上がおもわしくなかったということだし、いのかしらレコードの販促活動のいたらなさであり、井乃頭蓄音団の努力が足りませんでした。ちゃんとわかってるんで怒らないでください…

 

しかし、俺はあえて言います。CD屋さんで買おうとしてくれているみんなにはお店で予約してほしい!(ネットで買う予定の人はどうぞそのままお買い上げください!ごちゃごちゃ言ってすんません!)

 

予約が増えることで、出荷枚数が少しでも増えてほしいんですよ。

これはひとつは売上を伸ばしたいから!

きれいごと言うつもりはないですよ。少しでも売れて、次はもっと最高のCDを作りたい。俺はグラミー賞とりたいんだ!

もうひとつは、どこかのひねくれた中学生とかが偶然俺たちのCDと出会って、バンドを始めてほしい!どこかの孤独なおっさんが偶然俺たちの曲を聴いて、気晴らしにでもなってくれたらいい!

だから、どこのお店にも1枚は置いてあるようにしたいんだ!

 

いまや俺は認めます。

こういう夢を追うような生き方はエゴです!これに関してどんな批判にも甘んじましょう。

 

でもね、不思議なことにライブをしていると、そういうことを越えた何かをオーディエンスのみんなと共有できることがある。これは気のせいじゃなく、確信としてある。

 

30歳の手前から、俺はなぜ音楽をやるのか悩んだ。

よく表現は送り手と受け手がいて初めて成立するというけど、俺は人前で演奏した時間より、ひとりの部屋でジャカジャカやってる時間の方が圧倒的に長い。

別に誰も聴いてくれなくても、俺はギターを弾く。発信も受信も俺一人いれば成り立つ。それが基本だと思う。

じゃあ、なんでCDを売って、ステージに立つのか…

そして、ある朝目覚めるとスッとわかった。

 

愛と平和のためだ。

 

うん、話が宗教くさくなってきた(笑)

でも、なぜだかそれで納得した。

ライブをしていて、ステージとオーディエンスの垣根がなくなることがある。

発信者も受信者もなくなって、ひとつになる。

ひとつになれば、戦争は起きない。

 

どんな世の中になっても、俺がギターを弾き続けている限り、愛と平和の火種は消えない。そして、俺が色々な音楽から受け取った火種を誰かに伝えていきたい。

だから俺はギターを弾くのだ。

音楽をやるのだ!

 

 …

 

 

…とまぁ、こういうきれいごとばかり抜かすメンバーがやっている井乃頭蓄音団のCDを出す「いのかしらレコード」の人間として、少しでも多くのCDを出荷して、すこしでもたくさんの人の耳に届くチャンスを増やしたいわけです。

 

 そのために、誠に勝手なお願いではありますが、

11月11日(水)発売

井乃頭蓄音団3rdアルバム

『グッバイ東京』(INORC-005)

お近くのCD屋さんでのご予約、ご購入、なにとぞよろしくお願いいたします!

 

P.S. 井乃頭応援団のみんな、いつも一緒にいてくれてありがとう。俺が韓流スターだったらきっとみんなのことを「家族」って読んでた。ぺ・読んでたジュン。今回のアルバムもきっと満足してもらえると思うから、お楽しみに!

 

tower.jp

diskunion.net

www.amazon.co.jp

喜怒哀楽

昨日は渋谷ラママでライブ。
早朝からPV撮影、アー写撮影もあって、バンド活動フルコースの1日だった。
そちらの方はそのうち公開できると思うのでお楽しみに!
 
リハと本番の間にみんなで「喜楽」のもやしワンタン麺を食べた。

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喜怒哀楽から怒りと哀しみを抜いたら喜楽。
でも、怒りと哀しみ抜きにこの間味は語れないだろう…
 
昨日レコ発だったサルバ通りが最後にやった『浮き浮き』という曲が今年聴いた邦楽でも1、2を争う名曲だった。
泣きながら笑っているような曲が僕は好きなんだな。
 
人生は『喜(怒哀)楽』くらいが良さそうだ。
 
 
次回の井乃頭蓄音団はコチラ↓
 
▼10月27日(火) 東京 井乃頭蓄音団 
新宿LOFT×THE TOKYO 2015年ぶっ通し企画
『LET'S GO LOFT!オレたちしんじゅく族 10月編』 
 
■開場 18:00 / 開演 18:30
■前売予約 2,500円 / 当日 3,000円(1DRINK別)
●井乃頭蓄音団 / THE TOKYO / ミフネ&サンピンズ / フリサト 他...
 
 
 
 
 
 

チキン南蛮

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昨日は渋谷で打ち合わせ。からのチキン南蛮
 
チキン南蛮東村アキコ先生の『ひまわりっ健一レジェンド〜』を読めばわかるように、宮崎の郷土料理である。
 
僕は入ったお店にチキン南蛮があると、たまに頼んでみるのだが、いまだに納得できた試しがない。
 
ライブで大分に行った時に食べたチキン南蛮はとても旨かったが、それでも何か腑に落ちなかった。
 
東村先生が描いたチキン南蛮はこんなもんじゃないはずだ!という想いが、負の調味料として働いているのだろう。
 
カウンセラーに相談したところ、宮崎に行くしかないですねと言われた。
 
なんとかしてバンドのツアーに組み込みたいところだ。
 
今日は1日休みで、明日は早朝から撮影、夜はライブ。
渋谷ラママでサルバ通りのレコ発。
 
「サルバ通り」は大阪のバンドで、「カルマセーキ」を解散した間瀬くんと実紗ちゃんを中心に結成された新バンド。
 
カルマセーキは曲も演奏もいいし、コーラスもうまくて、いつも羨ましいと思っていた。
しかも間瀬くんは名古屋出身で、松尾さんと僕の同郷だ。
 
サルバ通りは初めて見るけど、きっといいバンドに違いない。
 
明日はいいイベントになる。
 
今から楽しみだ。
 
 
明日の夜予定がない人は渋谷ラママにカモン!
ご予約はinfo@inokashira.jpまで【10/18予約】【お名前】【枚数】を明記の上メールください!
 
【サルバ通り初音源『浮き浮き/どうかセンセーション』リリース&ライヴ】
10/18@渋谷La.mama
開場18:30
前売2500円
 
サルバ通り
井乃頭蓄音団
国吉亜耶子and西川真吾Duo
雨ノ地晴太郎(雨先案内人)
 
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ミナホ

今年も大阪のショーケースフェス、MINAMI WHEELに出演してきた。5回目だ。

ショーケース、つまり我々出演者は陳列された品物で、良い品物には買手がつく…というコンセプトだと思っているが、実際のところは知らない。
過去の出演者の中には、中国の田舎とかに送られた人がいるのかもしれない(笑)
 
初めてミナホに出た時、その活気に圧倒されたものだ。
チラシ配り、ティッシュ配り、CD-Rやキットカットを配る人もいる。風俗みたいなサンドウィッチマンまで。
みんな「〇〇時〜◻︎◻︎でやるんで見に来てください!」と宣伝しているわけだ。
 
初出演時は3日間滞在し、雨の中チラシを配りまくった。あれはしんどかった。松尾さんは3日目が終わった後、なぜか路上で感極まって泣き出したほどだ(笑)
 
それでも直接お客さんと会話できたりするのは嬉しいことだし、充実感もある。
何より、知らない音楽との出会いを求めている人がいるんだな、という実感に感動するのだ。
本当に良い伝統だと思う。
 
今年も3日間とはいかなかったが、チラシ配りをやった。
その成果かはわからないが、2日目の21:00〜FANJtwiceにはたくさんの人が来てくれた。
ジョニーさん不在ではあったが、その穴を見事に埋めてくれたkey.ベントラーカオルは最高だったし、dr.キシモッティも120点の出来だった。
残念ながら時間の都合で応えられなかったが、鳴り止まないアンコールも忘れられない。
 
初めて見てくれた人たちにもCDを買っていただけて、ショーケースの品物としてはなかなかだったかなと思う。
 
来年まで中国経済がもてば、そろそろ爆買いされちゃうかもしれないな!
 
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新福菜館 秋葉原店

昨日は秋葉原ではなしのライブ。
青柳さんが秋葉原新福菜館ができたとの情報を掴んできたので、みんなで行ってみた。
 
新福菜館(以下、新ちゃん)と出会ったのは、もう5年前くらいだろうか。
ひらくドアで京都に行った時、VOXhallの有堀a.k.a.ゲスの極み眼鏡。に教えてもらって河原町の新ちゃんに行った。
いや、VOXhallに就職するキッカケを与えてやった小野マンかもしれないし、いまや公僕となったKちゃんかもしれない。
もしくは他の誰かかもしれないが、まぁとにかく行った。
 
新ちゃんのラーメンの特徴は、焦がし醤油による真っ黒なスープ。その漆黒のブラックホールに飲み込まれそうになりながら、気がつくと飲み干してしまっている旨さである。
ちなみに炒飯も黒くて旨い。
 
黒い、旨いのまさしく3拍子そろった名店なのだ。
 
しばらくして、河原町の新ちゃんが閉店してしまってからは、同じく焦がし醤油スープの大豊ラーメンに行くのがもっぱらだが、その前は京都駅前の新ちゃんにもお世話になった。
 
そんな新ちゃんが去年、ところは東京麻布十番折りしも昼下がりこと麻布十番に出店した。
私はこのニュースを聞いて、いても立ってもいられず、ついには座ったまま1年が過ぎていた。
 
そこに秋葉原店である。
 

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久しぶりの新ちゃんとの再会。思わずネギ多め。
 
期待を裏切らない、黒さ、旨さ。
河原町の新ちゃんよりは京都駅前の新ちゃんに近い上品さだ。
皿が新品過ぎて少し味気なかったが、それは時間が解決してくれるだろう。
 
さすが新ちゃん、脱帽の上敬礼である。f:id:hirohisakato:20150908033737j:image
 
 
 

 
 

アルバム

久しぶりのUstだった。

相変わらずグダグダだったけど、見てくれた人ありがとう!
特に、Twitterで「卑屈なヒロヒサさんマジかわいい」と呟いてくれた人、ありがとう!!!!
 
さて、Ustで発表した通り、11月11日に井乃頭蓄音団は3rd album『グッバイ東京』を発売します!
去年出した『おかえりロンサムジョージ』から1年以上経ってしまったけど、2015年の内に発売できることになって一安心だ。(まだ発売できるとは断言できないが)
 
昔、初めてCDを全国発売した時、ある先輩に「これで世界が変わるんだと思って出すだろ?でも全然売れないんだ、ほんと売れないから!」と励まされた(笑)
あれから何枚かCDを出したけど、その先輩の言うとおり、思ったより売れないのが現実だ!
 
井乃頭蓄音団はありがたいことに、2年連続でフルアルバムをリリースできる。
これはCDを買ってくれたみんなや、周りの助けがあったからだ。
 
『おかえりロンサムジョージ』は今聴いても良いアルバムだけど、『グッバイ東京』はもっと最高だ!
 
より良いものにトライできるチャンスがもらえるのは、バンドにとって本当に幸せなことなんだよ。
 
新譜はおそらく、今までの応援団には満足してもらえるはずだと思う。僕にとってはその点が一番大事なことだ。
 
と同時に、驚きもあるはずだ!そして、今まで井乃頭蓄音団なんて眼中に無かった人がもしかしたら気にいるかもしれない要素もあると思う。
 
とにかく、今井乃頭蓄音団が出せるベストなCDだ。
早く聴いてもらいたいよ!
 
 
 
 
 

百軒店コンサート第2夜

もう1週間以上たってしまいましたが、井乃頭蓄音団3ヶ月連続マンスリーワンマン『百軒店コンサート』第2夜にお越し頂いた皆さん、ありがとうございました!



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早速セットリスト。
 
【1部】
op. テンテケテン
1. この人は誰だろう
2. 言ってはいけない言葉
3. 弟
4. けんちゃん
5. ともだち
6. 夏子さん(松尾ピアノver.)
7. カニの缶づめ
8. 帰れなくなるじゃないか
 
【2部】
9. 会いたくて仕方ない
10. さよならと言ったわけ
11. さよならだけでも構わない(新曲)
12. 傘がない(cover)
13. アッピーハッピーウエディング
14. バカ息子(新曲)
15. デスコ
16. 素直な自分(ソロ回し)
17. 親が泣く
 
en.
アンゴルモア
 
今回は1部がアコースティックセット。2部は昔の曲と新曲を織り交ぜた幅広い感じ。
 
アコースティックは一昨年の夏に挑戦して以来、継続的にやってます。
そもそもは、9.11のあと電気が無くなってもバンドやりたいなと思っていて、それで始めたこと。
ライブでは結局電気で増幅した音を聴いてもらっていますが、そのうち完全にアンプラグドでもやりたいと思ってる。
どこか田舎の静かな所で、夜空の星を照明にして聴いてもらいたい。
ジョニーさんはサングラスしてるから何も見えなそうだけど。
というかいつも思うんだけど、ツアー先で朝日が昇るところとか見て、みんなで「わあ綺麗だね!」とか言ってる時に、ジョニーさんだけサングラスしてるのってどうなんですかね?
絶対みんなより少し暗いわけでしょ?
 
まぁそもそも人間は、同じものを見ていても同じように見えてるかはわからないわけで、なんとも言えないが…
 
 
実は…この日はとにかく必死に演奏していて、あまり感想が無い!(笑)
みんなが楽しんでくれてるようで良かったなってことだけです。
もちろん、私も楽しかったよ!
 
 
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松尾さんのピアノ弾き語り
これはレアだったね。というか人前でピアノ弾くの初めてだと思うから、震えてたね(笑)曲は「夏子さん」。
 
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「デスコ」演奏中
デスコも昔は必ずやってたけど、最近はたまにしかやらない曲。コピーする際にはアクション込みでやってほしい。
 
 
それにしても今月は忙しい。
私はバンドが好きだけど、演奏以外のことは全然得意じゃない!
たとえばチラシひとつ作るのも、いつも一苦労。
そんな時、いつも応援団のみんなの顔が浮かんで、どうしても手が抜けない。
そうやって出来上がったチラシは決してセンスがあるとは言えないことがほとんどだけど、誰にでも読みやすいように、出来る限り工夫してる。
 
「自分のことなんだから文句言わずにやりなさい!」って怒られそうだけど、自分だけのことじゃないから一生懸命やるのだ。
本当に、いのヘッズに感謝。
 
 
…という意味も込めて作った「いのヘッド缶バッヂ」がもらえる、井乃頭蓄音団史上、最大のワンマン『グッバイ東京コンサート』のバンド先行HP予約とチケット手売りが始まっております!
特製待受画像もゲットできる特設ページはこちら→井乃頭蓄音団ホームページ
 
また、7月の井乃頭蓄音団はライブやりまくり!
7日、5日、10日は予約受付中です。
info@inokashira.jpまで「ご希望観覧日」「お名前」「枚数」を忘れずにメールしてください!
 
▼7/4(土) 大阪 『見放題2015』
▼7/5(日) 京都 VOXhall ←NEW!
▼7/7(火) 下北沢 GARDEN タグチハナレコ発
▼7/10(金) 下北沢 風知空知※アコースティック
▼7/18(土) 仙台 PARK SQUAIR べっぴん墓嵐レコ発
▼7/25(土) 『FUJI ROCK FESTIVAL '15』Gypsy Avalon ステージ
▼7/31(金) 渋谷 B.Y.G 3ヶ月連続マンスリーワンマン『百軒店コンサート』最終夜
 
※写真はお客様から頂きました