It's All Too Much

ヒロヒサカトーの日記

沈黙は金

現在、世界中の国々で「沈黙は金」という言葉は何にも勝る格言として当然のように広く知れ渡っている。
しかし今から300年前、この言葉が人々に忘れ去られてしまった時代があった。
 
 

西暦2006年3月21日、アメリカのサンフランシスコでT社が設立。

T社が開発したインターネットを通じて社会的ネットワークを構築するアプリケーションの一つ「T」は世界的に爆発的な広がりを見せた。
携帯型電話機(2010年頃からスマートフォンと呼ばれた)を手に取り、タッチパネル(液晶表示装置と位置入力装置を組み合わせたもの)に表示された青い鳥のマーク(アイコン)に指先で触れると、タイムラインと言われる無数のユーザーの発言(つぶやき)の羅列がリアルタイムで流れてくる。
そして、同じく液晶上に表示されたつぶやきボタンを押すと「今なにしてる?」と書かれた入力画面が現れるので、ユーザーは120文字以内で近況や意見などを自由に「つぶやき」、そのつぶやきは自他ユーザーのタイムラインに表示される。
 
この動作は、2010年代半ばには人類の生活において習慣化しており、自宅、路上、教室から電車内に至るまで幅広く行われていた。
 
さて、この「つぶやき」と呼ばれた習慣は人々にある問題をもたらした。
300年前人類を滅亡の淵に立たせた諸悪の根源である、『「常に何か述べなくてはいけない」という強迫観念(Obsession With Tweet、以下OWT)』である。
 
OWTにより我々の祖先は過度のストレスに晒されることとなった。
 
我々は自由に意見を持ち、それを発言する権利を有することで、今日まで進化を続けてきた。
しかし、いつなんどきも、朝起きて眠るまで、継続的に何か発言することを求められたらどうだろう?
きっと苦し紛れに言わなくてもいいこと、大して思ってもいないことを言ってしまうだろう。
そして、その結果誰かを不必要に苛立たせ、傷つけ、最悪の場合争いに発展してしまうこともあることは容易に想像できる。
 
現在からは考えられないこういった状況が300年前の人類を追いつめ、遂にはあの戦争を引き起こしてしまったというのが通説となっている。
 
時間がきてしまったので、これについて詳しくは私の電子プログラム「0.3秒でわかる!ざっくり日本史ー平成編ー」を脳ダウンロードされたい。
 
最後に、2015年5月から3ヶ月連続で行われた伝説的音楽集会、『百軒店コンサート』の貴重な資料を皆さまにお見せして終わりたいと思う。
6月13日に渋谷のB.Y.Gでホログラム放送があるので、平成の文化史に興味のある諸君はinfo@inokashira.jpまで希望観覧日、氏名、枚数を書いて電子メールを送るように。以上。
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打ち合わせ

昨日は打ち合わせだった。

内容は今日の打ち合わせについて。打ち合わせの打ち合わせである。
もちろん昨日の打ち合わせに向けて自分の中で打ち合わせがあった。
 
THEラブ人間のツネモリサワ君は、僕の数少ない友達の一人であるが、彼はいつも打ち合わせをしている。
 
「今夜暇?」「ごめん、打ち合わせ!」
 
「このあとなんかある?」「夜打ち合わせなんだよね〜」
 
といった具合だ。さすがである。
 
打ち合わせは基本場所を選ばない。オフィスや喫茶店はもちろんのこと、居酒屋でも路上でも、ディズニーランドでも打ち合わせである。
プーさんのハニーハントに並びながらTPP交渉の段取りを詰めていてもいいわけである。
 
そんなわけだから、「ごめん、今日打ち合わせだから」と言われた方はしばしば困惑する。
 
打ち合わせのはずの人がFacebookに居酒屋の写真をあげていても、それが打ち合わせではないのでは、と疑うことはできないのだ。
 
打ち合わせと言われるといかにも「仕事」という感じがして、それ以上突っ込めない。
何人も寄せ付けない雰囲気がある。
 
逆に言えば、どんなことでも断れる魔法の言葉のような気がしてくる。
 
友達「明日ライブ来てよ!」「ごめん打ち合わせなんだ」
 
母「チチキトク。スグカエレ。」「ごめん打ち合わせなんだ」
 
NHK「集金でーす!」「ごめん打ち合わせなんだ」
 
赤紙「右臨時召集ヲ令セラル依テ…」「ごめん打ち合わせなんだ」
 
 
あと2時間後には打ち合わせが始まる。
他にも打ち合わせしなきゃいけないことがたくさんあるし、その打ち合わせをいつやるか打ち合わせなければならない。
世の中には打ち合わせが無数に存在しているのだ。
打ち合わせ無しには何も始まらない。
人間として生まれてきた以上、避けては通れないのが打ち合わせなのだ。
 
って、そんなことを考えているうちに打ち合わせに行くのが億劫になってきたじゃないか!
 

ごめん、打ち合わせあるから今日の打ち合わせいけないわ!

 
 
 
 

週末

 
 
週末は名古屋、京都でライブだった。
 
名古屋は「栄ミナミ音楽祭2015」。繁華街・栄の街中にステージがあり、色々なジャンルの音楽が演奏されていた。
子供の頃の記憶を辿ると、セントラルパーク(栄にある大きな公園。ニュー○ーク風。)で毎週のように何かのイベントがやっていて、いつも音楽が鳴っていたように思う。
でも加藤少年の興味は、そのセントラルパークの隅に並ぶ無数の段ボールハウスの方だった。
本当は音楽より段ボール建築に向いているのかもしれない。
 
ちなみにある時からセントラルパークのホームレスは一掃された。
愛知万博の時なのかな?
そうだ、私が段ボール建築の権威になった暁には、万博会場のあとに巨大段ボールタウンを作ろう!
 
さて、今回の名古屋では流行りの台湾まぜそばを食べようと心に決めていたのだが、なぜかカレー煮込みうどんなるものを食べることになった。
民主主義がヒトラーを生み出したように、群集心理は時に思わぬ方向へ物事を運ぶ。
 
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エプロンが入らない人
 
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カレー煮込みうどん
 
私としては、歴史に学ぶ必要性を再確認した次第である。
 
 
京都では「いつまでも世界は…2015」に出演した。
ライブハウス往来自由型のいわゆるサーキットフェスなのだが、京都という町の風情か、人柄なのか、良い意味で他とは一味違った印象だ。
 
EIGHTというバーで私が尊敬してやまないミュージシャン、あうんさん・すうじぃを見た。
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バンジョーで弾き語りをする彼は、私がひらくドア時代に大阪で初めて共演したミュージシャンだ。
確かなルーツミュージックへの造詣と、時に過激なアティチュードはまさにロックンロール。
今年はもう2回も再会できて嬉しい限りである。
以前彼と共演した時、「僕のスティーブクロッパー!」と紹介してくれたことを多分65歳くらいまでは忘れないだろう。
 
「いつまでも世界は…」は有料のライブハウス以外に無料の野外ステージもあり、それがイベントが町にとけ混んでいる印象を与えている。
なんだかんだ、ライブハウスは閉鎖された空間だから、そういうステージがあるとイベント全体が柔らかい感触になって非常に良いと思った。
呼んで頂ければまた出たいイベントだ。
 
さて、京都と言えば井乃頭蓄音団定番の大豊ラーメン。先斗町の裏路地にある、夜しか開いていないラーメン屋だ。
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スープの色が濃い!
 
河原町新福菜館がなくなってしまってからは、専らここだ。
身体に悪いと思いながらもつい飲んでしまうスープは背徳の味。
VOXhallの近くなので、皆さんも是非!
 
帰りに静岡のSAで徳川家康と記念撮影。
あまりにも雑なパネルで、家康公への敬意を感じられず残念だった…。

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※次回の井乃頭蓄音団は6/13のワンマン「百軒店コンサート」第2夜!
ご予約はinfo@inokashira.jpまでメールで、お名前、ご希望観覧日、枚数をお忘れなく!※

 
 
 

百軒店コンサート第1夜


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※写真は全てお客様撮影!感謝!

昨日は井乃頭蓄音団3ヶ月連続ワンマン『百軒店コンサート』第1夜でした。
ご来場くださった皆さん、ありがとうございました!


◆百軒店コンサート 2015/5/2 SET LIST◆
  1. 渋谷ステーション
  2. 面白い話
  3. 少年
  4. ガキ大将(新曲)
  5. ライバル
  6. 昔はよかった
  7. 遠い小さな町
  8. この人は誰だろう
  9. 泣き上戸
  10. 帰れなくなるじゃないか
  11. デイ・ドリーム・ビリーバー(cover)
  12. 二人の影(新曲)
  13. 文豪気取り
  14. アンゴルモア
  15. カントリーロード
en1.逆上がり
en2.親が泣く


新曲2曲にカバー1曲、久しぶりにやる曲も定番曲もありの、盛り沢山なセットリストでした!

カバーはザ・タイマーズの1989年のシングル「デイ・ドリーム・ビリーバー」。

MCでも話しましたが、2008年11月、青山のBLUE NOTEでBooker.T&The MG'sのライブにゲストで登場した忌野清志郎を私は最前列2mの距離で見たのだ!(一生の思い出)

清志郎はそれから半年後に亡くなってしまった。ベースのDonald “Duck”Dunnも亡くなった。

井乃頭蓄音団のファンにも清志郎のファンは多いと思うし、昨日みんなであの歌を歌えたことは本当に良かったと思います!


さて、少しギターの話を。
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ここ8年くらい専らFender Telecasterの私ですが、昨日はEpiphone Casinoを実戦投入しました!
CasinoはThe Beatlesの使用で有名な箱モノギター。
エレクトリックギターというと、板切れにマイクがついたものが現在一般的に多いですが、こいつはアコースティックギターのような木の箱にマイクがついているギターです。

昨日は、誕生日にお客様に頂いたSpring Courtのスニーカーに、Gジャン(暑くてすぐ脱ぎましたが)、ジーパン、そしてCasinoというJohn Lennonのコスプレだったのです!

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そう、完全に自己満足です!
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ドーン‼︎‼︎


そんな私ですが、Twitterでのエゴサーチ



もちろんしております!


昨夜もたくさんの感想、読ませて頂いておりますが、その中でも気になったものが一つ。
あえて引用は控えますが、

どれだけTwitterステマしても、実際ライブに来て、しかも何回も通うようになってもらわなきゃいけないんだよね…どうしたらいいんだろう…

という内容…


ごめんなさい!それは多分バンドの仕事です!(笑)


ファンにそんな悩みを抱かせてしまうなんて、なんて情けないバンドだ…!(悔泣)


でも、それだけ愛されてる井乃頭蓄音団は幸せ者です!
以前Twitterで言いましたが、なんの後ろ盾もなく、ただ(顔と)演奏がかっこいいだけの井乃頭蓄音団を応援してくれるみんなは本当にすごいと思う!
自分の価値観で、好きになったものを見に、道玄坂の怪しげな裏道にある古びたロックバーに足を運んでくれるんだからね。

みんなに余計な心配させなくても済むように、もっと頑張っていきたい!

そう思ったワンマンライブなのでした。

次回は6/13、再び渋谷B.Y.G.で会いましょう!
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あと、明日5/4は新宿JAMに出演します!
久しぶりのJAM FES、時間は18:25〜だよ!


ご予約はinfo@inokashira.jpまで、
ご希望観覧日、お名前、枚数を明記の上メールして下さい!

明日はワンマン!

昨日は渋谷BYGでゲネプロ
 
途中で外国人観光客がやってきて、
 
「ビール奢ルカラ、見セテクダサ〜イ」
 
と言ってきた。
 
ジョニーさんが「デイアフタートゥモローにライブやるぜ」と言ったが、どうやらその日は東京にいないらしく、日本人のおもてなし精神も働いて、ケープタウンから来た珍客たちに日本のバンドを代表して演奏することになった。
 
俺だけビール飲めないけどな!
 
 
正直言って、俺は洋楽コンプレックスだし、AV以外は舶来品が好きだから(笑)、外国人の前で演奏する時は妙な気合いが入る。
 
黒船に乗り込んだ吉田松陰英吉利に留学した夏目漱石、原付一つで巴里へ渡った小沢征爾…先人たちに恥じぬ演奏をしなければならぬ…
 
死にたいほどに憧れた亜米利加英吉利のロックミュージック…
 
それを日本人の俺たちが、日本語の歌詞で演奏する…
 
果たして、彼らに通用するのか…!?
 
 
 
 
 
…ちょっと待て、よく考えたらケープタウンって南アフリカじゃねーか!
 
えーっとアフリカっぽい曲なんかあったっけ?
 
えーと…
 
 
という間になんだかんだ10曲くらいやっていたが、普通にカントリーロードは大合唱だったし、アンゴルモアもウケてた。
 
音楽は言葉の壁を越える。そんな素晴らしい一時であった。
 
洋楽、邦楽なんて狭小な価値観に縛られている自分を恥じた。
 

音楽は音楽。


国もジャンルも関係ない!

 

もっと広い心で色んな音楽を楽しめばいいじゃないか!

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「ライブミュージック聴ケル店、道端デ聞イタンダケド、ミンナ知ラナイ。フラフラ歩イテタラ音楽ガ聴コエテキタノデコノオ店ニ入リマシタ。アナタタチノ音楽はビューチフル!」
 
そう言い残してクラブエイジアに向かったケープタウン達。
 
「Join us!」と言ってくれたが、
 
 
 

ごめん、俺クラブ苦手なんだ。

 
 
明日はいよいよ井乃頭蓄音団3ヶ月連続マンスリーワンマン『百軒店コンサート』初日!
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駆け込みのご予約は
info@inokashira.jp
まで、ご希望観覧日、お名前、枚数を忘れずにメールください!
 
南アフリカ人も絶賛の井乃頭蓄音団を見逃すな!
 
 
 
 

Twist And Shout

何度か話したことだが、私のロックへの目覚めはThe BeatlesのTwist And Shoutだった。


ジョンレノンのシャウトが印象的なこの曲だが、オリジナルはThe Top Notes。


これをカバーしてヒットしたのがIsley Brothers。


これをさらにカバーしたのがThe Beatlesというわけだ。

Isley Brothersのバックには、Stuffでお馴染みのCornell DupreeやEric Galeがいた。


そして、Cornell Dupreeの影響を語る鈴木茂


その鈴木茂と共演した私、ヒロヒサカトー(笑)

このように音楽の河は連綿と続いているわけだが、私はいつもジョンレノンのシャウトのようなギターが弾きたいと願っている。

井乃頭塗装団 その②

 

井乃頭塗装団、昨日今日と引き続き活動中です。

下の写真のようなトラブルがありつつも…

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ヘルメットが入らないよ〜( ;´Д`)

 
 
あちこち錆止めを塗ったり…
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コーキングを施したり…
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死ぬほど美味い茹で牛タンを食べたり…
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と充実しております!
 
井乃頭塗装団は惜しまれつつも明日活動休止の予定ですが、これからもメンバーそれぞれの活動にご期待下さい!(笑)
 
 
#井乃頭蓄音団は解散しません